バリ島でも希少な粉香(パウダー香)と聖浄の塗香
バリ島の大規模な儀式では、スティック香や香木をそのまま焚くのが主流です。粉末状のお香は限られた場で用いられる“知る人ぞ知る”香。
バリ島の文化と発酵の恵みを融合した、特別な【粉香(パウダー香)】と【聖浄の塗香】のシリーズです。
粉香(パウダー香)と聖浄の塗香のちがい

▼粉香(パウダー香)
・30種類の天然素材を使用し、焚く・塗る・携えるの三様に楽しめます。
・香りは“粉のまま”“塗香として”“火を灯して”で表情が変化。環境や自身のコンディションでも移ろいます。
・焚いたときの香りの広がりや、空間演出の自由度を重視したい方に。
▼聖浄の塗香
・粉香より粒子がさらに微細で、香りの立ち上がりが豊か。肌にのせた質感もよりなめらか。
・“火を使わないお香”として、肌にまとう所作を中心に設計(※焚香・匂香としても使用可)。
・瞑想前後の切り替え、来客前の所作、持香として「自分の結界」を意識したい方に。
※パウダー香、塗香、どちらも「焚香(火を点ける)/塗香(肌にまとう)/匂香(持ち歩く香)」の三通りで使えます。
香りの三段体験と使い方 ― 焚く・まとう・携える

香りは「粉のまま」「肌にまとう」「火を灯す」でまったく異なる表情を見せます。場や心の状態によっても香りの移ろいが変わり、自分や空間の“今”を映すバロメーターのように感じられるでしょう。
1)粉のまま使う:
素材そのものの息づかいを近くで楽しむ。小瓶や袋に入れて携えれば匂香(持香)として、クローゼットや引き出しの香りづけにも。
2)塗香として使う:
手のひらで香りを立て、耳の後ろ・こめかみ・眉間・手首・胸元などに少量。体温にふれた香りがやわらかく開き、所作に合わせて微かに立ち上る。
3)焚香として使う:
オリジナルのピラミッド型で成型し、頂点に点火→炎を消して煙だけをゆっくり広げる。瞑想や読書、来客前の空間整えに。煙が時間とともに奥行きを増し、場を静かに包み込む。
▼こんな方へ
・自然素材の香りを静かに深く楽しみたい
・火を使わずに香りを身にまとう所作を取り入れたい
・瞑想やヨガ、来客前の切り替えの合図がほしい
・クローゼットや引き出しをやわらかい香りで満たしたい
・ピラミッドで焚く儀式感のある体験を暮らしに添えたい
ピラミッド型で焚く理由 ― 形がもたらす静けさ

ISHIKI-BALIオリジナルのアルミ製ピラミッド型で成型し、頂点に火を灯します。
ピラミッドは古来「エネルギーを集め清める象徴」と語り継がれてきました。
立ち上る煙と端正な輪郭が、場に“静けさの焦点”を生みます。視覚的にも儀式的にも、焚く体験を一段と特別にします。
▼発酵の知恵とフリーラジカル ― 煙が語るクリーンな感覚
ISHIKI-BALIは天然アミノ酸ベースの発酵水で植物成分を引き出しています。粉香は表面積が広く煙が立ちやすいため、香りが空間に早く行き渡るのが特長。
研究者による分析では、大気中の微量なフリーラジカルに関する興味深い観察が報告されており、焚香時の有機粒子のふるまいが注目されています。
こうした知見は、よりクリーンで静かな空気感を目指す香作りへのインスピレーションとなっています。
(作用は環境や素材により異なります)
ピラミッド成型の手順(粉香・塗香共通)

1)型の先端までぎゅうぎゅうに詰めず、ふんわり優しく。
2)指先に粉が触れても問題ありません。残った粉は塗香としてお使い頂けます。
3)軽く押し固め、逆さにして香皿へ。
4)型の下部をつまむように外すと綺麗に離型。
5)水や液体は加えず粉だけで成型
(※水を加えると着火しません)。
6)頂点に点火
→炎は消し、煙のみを楽しみます(点火棒推奨)
▼燃焼時間の目安(環境で変動)
・パウダー香:サンダルウッド/シナモン:約40分
・パウダー香:沈香:約40〜60分
・聖浄の塗香:サンダルウッド/バリコーヒー:約30~40分
※充填量・季節・温湿度・大気の状態等と、焚く場所のエネルギー量によって燃焼時間は前後します。
塗香という所作 ― 火を使わないお香の魅力

塗香は、身(行動)・口(言葉)・意(心)を整える前の伝統的な所作として親しまれてきました。
おすすめの使い方:
瞑想・ヨガ前後:始める前に手のひらで香りを立てて深呼吸。終わった後は首筋や胸元にひと撫でして静かな余韻を長く味わう。
来客・祈り・仕事前:耳の後ろや手首にそっと塗り、香りをまとって意識を切り替える。場の空気や自分の集中力を整えたいときに。
就寝前:枕元で少量を手に取り、胸元に塗ってから深呼吸。香りを合図に心身をほどき、眠りへ自然に誘う。
旅先でのリフレッシュ:ホテル到着時や観光の合間に、手やこめかみに塗って空気と気分をリセット。
長時間の移動前:飛行機や列車に乗る前に首筋や手首に塗り、香りをお守りのようにまとって移動時間を心地よく過ごす。
香職人の哲学 ― 左回りの所作
香づくりの場では、材料をかき混ぜるとき、職人は必ず左回り(反時計回り)に手を運びます。
時計の針と逆行するその動きは、過去へと遡り、若返り、ついには素粒子にまでほどけて宇宙に還る道筋を象徴します。
素材はその渦の中で新鮮な息を吹き返し、植物が秘めた力を最大限に解き放つのです。
塗香をまとうときも同じく左回りで――それは香りを結界のように広げ、意識を静けさへと導く、職人が大切にしている所作です。
原料と発酵水 ― 30種類*の天然素材
粉香(パウダー香):沈香/白檀/シナモン
聖浄の塗香:白檀/バリコーヒー
【香りの特徴】
・白檀:甘くやわらかなウッディ調。静けさを呼び覚ます香り。
・沈香:深く幽玄、時間とともに奥行きを増す神聖な香調。
・シナモン:温かみのあるスパイシーさが広がるやさしい余韻。
・バリコーヒー:ほろ苦さと香ばしさの重なり。静かに意識を目覚ますようなニュアンス。
※合成香料・合成化学香料・メタノール・エッセンシャルオイル不使用。植物粉末と発酵水のみで仕立てています。
それぞれ以下の天然素材が配合されています。
粉末状
サンダルウッド(白檀)/ シナモン(桂皮)/ フランキンセンス(乳香)/ ダマール(ダンマル松)/ ポレ(ブラックボードツリー)/ アワアワの葉 / アランアラン(葦)の根 / シントックの木(シナモンの一種)/ テジャの木(シナモンの一種)/ 黒もち米粒 / メニラン / ジョハル / レモンバジル(クマンギ)/ モレルベリーの木(ヒメツリガネゴケ)/クミスクチン(ネコノヒゲ)/ ブルンタス / ケロール(モリンガ オレイフェラ)
*沈香(沈香のみに配合) *バリコーヒー(バリコーヒーのみに配合)
発酵水
マジェガウの木 /白チュンパカの花 / 黄チュンパカの花 / サンダットの花(イランイラン)/ カンボジャの花(フランジパニ/プルメリア)/ シリーの葉(蒟醤・キンマ)/ ココナッツウォーター+ニンニク / ココナッツウォーター+バワンメラ(赤玉ねぎ)/ トマト果汁 / 天然塩 / コーヒー / 蜂蜜
よくあるご質問(抜粋)
Q. 焚いた後の灰はどう使えますか?
A. ・口内の不快感をやわらげるために使う方もいます。
・肌の清潔や小さな傷のケアに取り入れられることもあります。
・家まわりの掃除や、排水溝に流して水や臭いを整える目的で使われる場合もあります。
・畑にまくことで土壌がアルカリ性に近づき、肥料の一部として役立つことがあります。
・顔のパックに混ぜて使う方もおり、肌の印象の変化を楽しむことがあります。
・水に溶かして口にする方法は、職人がすすめる胃へのやさしい取り入れ方のひとつです。
※完全に火が消え、冷えていることを確認したうえでお楽しみください。スティック香、ピラミッドコーン香の灰も同様です。
Q. 聖浄の塗香と粉香、どちらが向いていますか?
A. 肌にまとう所作や、自分だけの静かな時間を大切にしたい方には「聖浄の塗香」がおすすめです。
直接肌に塗り込むことで、香りをより親密に感じられます。
一方、焚く時間そのものや、空間全体を演出する香りの広がりを楽しみたい方には「粉香」が向いています。
火を灯し、香りが立ち上る様子も含めて体験できます。
どちらも、焚く・まとう・場に薫らせるなど、三通りの使い方が可能です。